移動平均線
MOVING AVERAGE直近◯本の終値を平均して結んだ線です。1本1本の細かい上下を均して、相場が今どちらを向いているのかを見ます。テクニカル指標の中で最も古く、最も多くの人が見ている指標です。
何を見るための線か
ローソク足だけを見ていると、上がったり下がったりの繰り返しで 「結局どちらに向かっているのか」が分かりません。 そこで直近20本なら20本の終値を平均し、その平均値を1本ずつずらしながら結びます。 細かい上下が打ち消し合い、残った線の傾きが相場の方向になります。
期間を長くするほど線はなめらかになり、大きな流れだけが残ります。 短くするほど価格に近く動き、細かい変化に反応します。 期間の違う線を数本重ねるのは、短期・中期・長期の向きを同時に見るためです。
SMAとEMA
単純移動平均(SMA)は、期間内の終値をそのまま平均します。 20本前の値も1本前の値も同じ重さです。
指数移動平均(EMA)は、新しい値ほど重く扱います。 直近の動きに早く反応する代わりに、だましも拾いやすくなります。 このサイトではEMAを使っています。FXは値動きが速く、 反応の遅れがそのまま不利になりやすいためです。
SMA(n) = (直近n本の終値の合計) / n
EMA(n) = 今回の終値 × α + 前回のEMA × (1 - α)
α = 2 / (n + 1)EMAは前回の値を引きずって計算するので、途中から計算を始めると 正しい値になりません。このサイトでは全期間を通して計算した値を データベースに保存しており、画面が直近の数百本しか表示していなくても EMA200が正しい値になります。
どの期間が使われているか
「これが正解」という期間はありません。ただし多くの人が見ている線ほど実際に効きやすいという性質があります。多くの参加者が同じ線を意識して注文を置くので、 その価格で実際に反発が起きるからです。この意味では、 期間選びは「よく当たる数字を探す」ことではなく「皆が見ている数字に合わせる」ことです。
世界で最も見られているのは200日移動平均(SMA)で、次が50日です。この2本の交差が 「ゴールデンクロス」「デッドクロス」と呼ばれるものです。 日本の株式チャートでは5日・25日・75日が証券会社の標準になっています。 FXの短期売買ではEMAが好まれ、20・50・200、あるいは9・21がよく使われます。
このサイトが採用しているEMA 20 / 50 / 200 は、FXで広く使われる組み合わせの 一つです。ただし「最もポピュラーな移動平均」と言い切れるのは200日SMAの方で、 20/50/200という3本セットが唯一の定番というわけではありません。
読み方
傾き: 線が上を向いていれば上昇、下を向いていれば下降、横ばいなら方向感がありません。 まず見るのはこれです。
価格との位置: 価格が線の上にあれば、その期間に買った人の平均が含み益ということです。 線まで下がってきたところで買いが入りやすく、支持線として働くことがあります。
線の並び: 上から短期・中期・長期の順に並んでいれば、どの時間軸の参加者も 同じ方向を向いている強い上昇です(逆順なら強い下降)。
クロス: 短期線が長期線を下から上へ抜けるのがゴールデンクロス、 上から下へ抜けるのがデッドクロスです。